Interview

建築家

山家 明

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「余計な物は置かない」
建築家こだわりのキッチン

2022.12.20up

    キッチンから生き方を見つめるインタビュー。
    建築家としてさまざまな人の
    暮らしと向き合っている
    山家さんの自宅兼事務所を訪問し、
    生活やキッチンのこだわりを聞きました。

    建築の世界に魅了されて

    学校を卒業して約3年間美容師として働いていました。下積みを終えたタイミングで、新たな環境に身を置いてステップアップしたいと考えて、それまで勤めていた職場を辞めたんです。そして転職先を見つけるまでのモラトリアム期間にいろんな場所を旅行していたのですが、建築に詳しい友人に連れられて美術館や建造物を巡るうちに面白さにはまってしまって、「建築家になりたいな」と思うようになりました。ただ当時の僕は20代半ばで、もし大学に進学し直すとして卒業する頃には30歳手前を迎えるという計算。別業界へ転向すること自体には特に不安はありませんでしたが、年齢的には大きなチャレンジができる最後のチャンスかもしれないと感じたので、そこで覚悟が決まったというか。上京して、若い現役生に混ざりながら予備校に通い、無事に建築学科に受かることができました。

    大学卒業後に所属した建築事務所ではとにかく案件の多さと幅広さに驚かされてばかりでしたが、あの頃の経験が今に影響している部分は大きいかな。仕事の幅は自ら限定したくないなと思っているので、個人のご自宅、オフィス、ポップアップストア、飲食店、建築系展示会のブースなどジャンルは様々ですが、どの仕事に対しても「誰に向けたものなのか」ということには常に気を配ります。家だったら施主さんのリクエストを叶えられるように最大限努めますし、お店は不特定多数のお客さんが訪れる場所なので、いろんな視点を意識しながらアイデアを提案するように心掛けています。

    余計な物はなるべく置かず、本来のデザインをリスペクトしたい

    普段はお客様の想いを形にする立場なのですが、いざ自分の家を建てるとなったら何をどうしたらいいのか途端に分からなくなってしまって。イメージの聞き出し役として仲間の建築家にも手伝ってもらいました。事務所は自宅とドア1枚を隔ててつながっているのですが、居住スペースから1段下げて土足で過ごす空間にしています。仕事と私生活とのメリハリをつけたかったという理由もありますが、打合せに来たお客さんにそのまま土足で上がってもらえたらスムーズかなと思って。事務所側にも別途出入り口を設けて、自宅の中を通過しなくていいように動線を確保しました。

    仕事で住宅設計をする際は、水回りに関して細かな相談をいただくケースが多いのですが、我が家はほとんど僕にお任せといった感じで。妻からの要望は「すぐに物が出し入れできるように、収納には扉を付けないでほしい」ということだけでした。小さな子どもがいるご家庭ではよくベビーゲートを設置すると思うのですが、うちの場合は何かを後付けするということに僕が反対したので、キッチン収納は子どもの手が届かず、かつリビング側からは隠れる位置に設けました。また、僕は空間もプロダクトも世に出された本来のデザインをリスペクトしたいと思っているので、スマホにもカバーは付けないタイプで。なので自宅のキッチンにも、もちろん水にも気を遣ってはいましたが、ウォーターサーバーなど余計な付属物はなるべく置きたくなかったんです。その点、トレビーノ®ブランチはシンク下に全て隠せるのがいいですね。海外製水栓にも対応するので、「おいしい水を飲みたいけどこだわりも叶えたい」と悩んでいる方にぜひおすすめしたいです。

    水を飲むことで、1日の生活リズムをつくっている

    平日は子どもの送り迎えがあるので、おかげでとても規則正しい生活を送っています。朝はまず子どもを送り出して、帰宅してから朝ごはんを食べます。そして日中は事務所で仕事をして、18時になったら子どものお迎えに。妻も働いているので、基本的に家にいるのは自分1人ですね。周りはとても静かな住宅地なので作業にもよく集中できます。僕は料理が苦手なので、お昼ごはんは妻が作り置きを用意してくれたり、駅前のお店まで食べに出かけたり。たまに近くの公園や神社まで散歩するのもいい気分転換になりますし、ご近所さんとの井戸端会議に参加することもありますよ。

    水分はこまめに摂るように心掛けていて、朝起きたら水を1杯飲み、始業前にコーヒーを淹れることでスイッチを切り替えています。また僕はお酒を嗜まないので、食事の際はソーダサーバーで炭酸水を用意して、そして夜も寝る前に水を1杯。厳格なルーティーンとまでは言いませんが、そういえば、水を飲むことで1日の生活リズムをつくっているかもしれません。仕事目線で言うと、特にオフィスでの水への意識が高まっていると感じています。プリンターやシュレッダーなどの設置に加えて、最近では「きれいな水を気軽に飲める環境が欲しい」と相談されるケースがとても多くなりました。

    おいしくて安心な水が飲める環境

    いざトレビーノ®ブランチの浄水を飲んでみたらとてもおいしくて、妻もびっくりしていました。以前使用していた浄水ポットにも大きな不満はなかったのですが、特に違いを感じたのは炭酸水。塩素っぽいニオイが無くなったし、味わいも違うと感じました。子どもも水出しのお茶をよく飲むので、おいしくて安心な水が飲める環境があるのは嬉しいです。水って人間の体に欠かせないものだと思うので、健康でいるためにもできるだけ気を配りたいですね。

    建築家 山家 明

    Profile

    建築家

    山家 明

    Akira Yamage

    1980年三重県生まれ。高校卒業後、美容師として活動。建築の魅力にとりつかれ、武蔵野美術大学に入学し建築家を目指す。2010年〜2013年トラフ建築設計事務所勤務。建築をはじめ、TVCMの舞台美術、家具、プロダクトなど様々なプロジェクトを担当。2013年にmountain house architectsを設立。日常の気づきを大切に、生活に関わるあらゆるモノ・コトをデザインしている。

    www.mountainhouse.jp